新型コロナウイルスの感染拡大がなかなか止まらず、ソーシャルディスタンスを保たなければならない日々が長く続きそうです。無症状感染者や軽症で済む人も多数いるようですが、一方で急に症状が悪化して不幸な結果になる場合も見られ、健康な人もあまり油断はしない方が良さそうです。個人的には、自分が無症状のまま他の人に感染させるのが一番怖いです。定期的に遠方に住む高齢の親を見に行っていたのですが、私が無症状のままウイルスを持ち込むのが怖い(万一、介護サービスが止まったら行かざるを得ないでしょうが)。
新型コロナウイルスについてはまだわからないことも多く、私が何か言えるべくもないのですが、「なんであまり前触れもなく最悪の結果に至るのかなあ」と常々疑問に思っていたところ、気になる記事を読みました。
(注)本文中には新型コロナウイルス感染症に関する情報がありますが、新型コロナウイルスに関する情報は未だ確実な検証を経ていないものも多く、ここで紹介しているものの「このような情報がある」というレベルを超えるものではありません。ましてや、情報の科学的な真偽について当サイトが判断、または保証するものではありません。医学的情報については信頼できるソースに直接あたってご自身で確認するようにしてください。また、医学的対応については必ず医師の判断を仰いでください。 また、パルスオキシメーターの数値によって新型コロナウイルス感染の有無がわかるということは決してありません。
- 新型コロナウイルス感染で急激に症状が悪化する人の特徴らしきもの
- パルスオキシメーターは売り切れ続出
- 酸素飽和度(SpO2)を測れるスマートウオッチ HUAWEI HONOR Band 5
- 問題なく酸素飽和度を測れた
- 自己診断は禁物です
新型コロナウイルス感染で急激に症状が悪化する人の特徴らしきもの
こうした患者たちの胸のレントゲンは、肺炎が進んでいることを示しており、飽和酸素レベルも正常以下であるにもかかわらず、ほとんどが呼吸上の問題を訴えていなかった
コロナ「突然重症化した人」の驚くべき共通点 | The New York Times | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
ふむ、なんでだろう?
肺炎では患者は通常、胸部の不快感や呼吸時の痛みなどの呼吸障害を発症する。しかし、新型コロナ肺炎の場合、当初患者は酸素量が低下しても、息切れを感じない。しかしその間、驚くほど酸素濃度が低下し、中等度から重度の肺炎(胸部X線写真で見られる)になっていく。正常な酸素飽和度は94%から100%だが、私が見た患者の中には、酸素飽和度が50%にまで低下していた例もある。
コロナ「突然重症化した人」の驚くべき共通点 | The New York Times | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
へえ、まじか。
私が診た新型コロナ肺炎患者の大多数は、トリアージ時の酸素飽和度が著しく低く、一見通常生活を送れないような状態なのに、挿管の準備をする時でさえスマホをいじっていた。呼吸は速いし、胸部レントゲンでは危険なほど酸素濃度が低く、ひどい肺炎であったにもかかわらず、見た目には比較的最小限の苦痛を抱えているだけだったのだ。
コロナ「突然重症化した人」の驚くべき共通点 | The New York Times | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
そりゃ、気づかないよなあ…。
記事では、なぜそうなるのか、また低酸素症を早めに検知するためにはパルスオキシメーターの使用が有効であることなどが書かれています。尚、誤った測定数値で不必要に病院に行くことがないよう、パルスオキシメーターの使用についてはかかりつけ医に相談をするべきということも書かれています。
パルスオキシメーターは売り切れ続出
かつて家族が定期的に検診に行く必要があった頃、毎回酸素飽和度(血中酸素濃度)の測定を受けており、パルスオキシメーターには何となく親しみがあります。そこで、パルスオキシメーターを買って自宅で家族の酸素飽和度を測れば、少しは気休めになるのでは?と考えました。特に、遠方に離れている親が気になっているのですが、緊急事態宣言後は移動も控えているので、買って送って測ってもらえたらと。
しかし…。
探しても探してもパルスオキシメーターは品切れです(2020.4.25現在)。たまに見つけても普段は5000円ぐらいのものが40000円ぐらいで売られていたり…。へえ、皆さん抜け目がないですねえ…。こんなに品切れだと、本当に必要なところに確保できているのかも少し心配になりますが…。
(尚、パルスオキシメーターは、薬事法の「管理医療機器」に該当し、第2種医療機器製造販売業許可が必要とされています。また、「指定管理医療機器」として、国の指定する第三者認証機関による「認証」が必要ともされています。しかし、ネットで売り切れ続出のパルスオキシメーターについて、これらをクリアしているように見えるものはあまり見ない気はしますね。良くはわかりませんが…。)
買うのは諦めよう、と思ったものの、遠方の親のためにはなんとかしたい。そこでひらめいたのは、スマートウオッチの中に酸素飽和度を測定できるものがあるんじゃないか?ということ。探してみたらありました。
酸素飽和度(SpO2)を測れるスマートウオッチ HUAWEI HONOR Band 5
ファーウェイ HUAWEI HONOR Band 5です。
アマゾンなんかの商品説明文にはSpO2測定についてはっきりと書かれていません。しかし、商品画像にはSpO2の画面があります。レビューでも測定したことが書かれています。薬事法の関係でSpO2測定を謳って販売することを避けているのかもしれません(また、「データはあくまで参照用であり医療用ではない」と注意書きはされています)。 値段は4000円前後(2020.4.26時点では750円OFFクーポンの適用があり3700円ぐらいで買えました。)。万一SpO2測定がうまくいかなかったとしても、他のスマートウオッチ機能は使えるはずなので、おもちゃにはなりそう。ということで早速2個購入しました。
来ました。箱はこんな感じ。
内容物は、本体、充電用USBコード、充電用アダプタ、説明書です。説明書に日本語はありませんでした…。
今回は酸素飽和度が測りたかっただけなので、あまり詳細な使用方法は記事にしませんが、基本的な使い方だけは少し書いておきます。
最初に電源を入れる時、困りました。なんか、丸いボタンにタッチしても電源が入りません。
良くわかりませんが、充電ケーブルを繋いだら自動的に電源が入りました(既に80%充電されていましたが)。最初だけ充電ケーブルを繋がないと電源が入らないんですかね。
尚、下の写真のように、充電アダプタ(充電台?)に本体をカチッとはめると充電が始まります。
電源を入れると、Huawei Health というアプリをスマホにインストールするよう促されます。アプリを入れないと使えないわけじゃないのでしょうが、せっかくなのでインストール。Huawei ID 登録などさせられるのが面倒ですが、とりあえず捨てメールなどで登録。無用なプライバシー情報の送信は拒否しておきました。その辺はおいおい考えていこうと思います(たぶん考えない)。
インストールしてみて気づきましたが、本体のファームウエア更新もこのアプリ上で行うようなので、やっぱり入れておいた方が良いでしょうね。それに、スマホの通知などをBand 5で受ける設定もアプリからするようです。
(尚、2020.4.25現在、ファームウエアの更新をするとバージョンは1.1.0.142となります。出荷時の状態だと酸素飽和度は測れませんが、このバージョンに更新すると測れるようになります。)
ちなみにファームウエアの更新はアプリ上で1%…10%…99%といった感じで進捗状況が見れるのですが、アプリで100%になっても本体の更新はまだ終わっていません。アプリ上で更新が終了しても10分程度は本体での更新に時間がかかりました。
その後、スマートフォンと本体のペアリング。アプリのデバイスメニューから簡単に繋がりました。
HUAWEI HONOR Band 5 には下記の機能があります。
- 酸素飽和度(血中酸素濃度 SpO2)測定機能
- リアルタイム心拍数モニタリング
- 歩数計
- 睡眠モニタ
- 各種ワークアウトモニタ
- 時計・タイマー・ストップウオッチ機能
- スマートフォン受信の通知機能
- スマートフォンを探す機能
- スマホカメラのリモコンになる
私が気づいていないものがまだあるかもしれません。また、トップ画面の着せ替えも豊富にあります。
尚、スマホカメラのリモコンになる機能は、現在のところ機能していません(iPhone 8)。何か設定があるんでしょうかね。また、通知機能については、日本語対応していないようなので、ただ「受信した」などの通知を受けるだけになりそうです(詳細は使っていないので不明)。
問題なく酸素飽和度を測れた
早速酸素飽和度(血中酸素濃度)を測ってみました(注:ファームウエアを更新(2020.4.25現在 バージョン1.1.0.142)すると測れるようになります)。
Band5を腕につけたまま画面をタッチするだけです。
この画面をタッチすると、「バンドをきつく巻いてね」的なメッセージが英語で出ますが、普通に時計をしているぐらいの締め方で問題なく測れます。
出ました。
98%。かつて測定していた頃は、家族が100%、私はだいたい97~98%だったのでちゃんと測れている気はします。
自己診断は禁物です
Huawei Honor Band5 は医療用具ではありませんし、「データは参照用で医療用ではない」旨も明記されています。あくまでも参考程度のものだと考えておいた方が良いでしょう。測定結果そのものや、測定結果に基づく判断については、ご自身の責任において行ってください。医学的対応については、必ず医師の判断を仰ぐようにしてください。
ただ、病院に行くのもはばかられ、多少の症状ではまだまだPCR検査もしてもらえない現状(2020.4.25現在)ですから、酸素飽和度ぐらい自宅で測れると少しは良いよな、という気もします。
パルスオキシメーターはほとんど買えない状況ですが、スマートウオッチのSpO2測定機能はまだ注目されていない模様。値段も普段と変わりないですし、まあ買っておいても良いのではないかと思い、記事にしてみました。
ただ、年寄りに使い方を電話で教えるのはむずかしそう…。
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