45 For Trash

しごうするのか、されるのか。

オリーブ

庭にオリーブの鉢植えがある。

会社の室内に5年ほど置いていたのだが、日光が不足していたのだろう、元気がなくなってしまっていた。オリーブを室内で育てるのは難しいとは聞いていたが眺めていたくて、つい過酷な環境に置いてしまっていた。

このままではマズいだろうと思い屋外に置くために1ヶ月前に自宅に持ち帰ってきた。いきなり直射日光を浴びさせるのは怖いので、一日中日陰になる場所を選んで置いた。弱ってしまっている葉を除き、少量の肥料を与えた。

日陰とはいえ室内に比べれば日の光を吸収できる。元来日光が好きな植物だけあって、10日ほどで少し元気になったように見えた。新しい小さな芽がたくさん出ている。

この夏は酷暑だ。日射しもキツい。外にいると肌が焼かれていく感覚をはっきりと感じる。少し迷ったがオリーブを直射日光の当たる場所に出すことにした。その後3週間ほど経つが元気そうである。

オリーブを持ち帰ってから水遣りが楽しみになった。ジョウロに水を汲み白く乾いた土にかける。水はみるみるうちに吸収され鉢の底へと落ちていく。土の色は黒っぽく変わる。

ただそれだけである。その様子を見ているのがなんとも楽しいのだ。自分のやった水をオリーブが吸い上げ新芽に届ける。新芽が日の光を浴びて成長する。新しい枝が分かれて伸びる。一日の変化は微々たるものだが、毎日確実に変化はある。

時々、葉にも水をかけてみる。葉が本来の色を取り戻す。葉先に残る雫が日の光に輝く。

ただそれだけだ。しかしそれが楽しい。心が病みかけているのかもしれない。

いっそ鉢から解放して地面に直接植え替えたいとも思う。いつかこの写真のように大きくなる可能性はあるだろうか。

夕日にシルエットを映す大きなオリーブの木の写真 Photo on VisualHunt.com


This is a post from 45 For Trash

POLICY :1. このサイトへのリンクは自由です。 2. できるだけ誤りのないように書いているつもりですが、当サイトに掲載する情報の正確性は保証できません。また掲載している情報は執筆日現在の情報です。 3. 当サイト、当サイトリンク先、広告リンク先の利用によって生じたいかなる損害についても一切の責任を負いません。 4. 当サイトはGoogleアドセンス、Amazonアソシエイト、その他アフィリエイトの広告を掲載している場合があります。 5. 当サイトご利用の場合は上記の事項に同意したものとみなします。