読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

45 For Trash

しごうするのか、されるのか。

セクハラ上司たちとの不毛なバトル2戦。

こんにちは、しごうです。先日、同業の方々(全員オッサン)と飲みに行ったら、その中のひとりが、そういうお店でもないのに店の女の子にちょっかいばかりかけて困りました。止めさせるのが面倒くさいんですよね、先輩なので。

そんなことがあったので、かつて勤めていた会社にいたセクハラ上司たちとのちょっとしたバトルを思い出しました。

この会社、いわゆる同族会社で社長の直下の役職が部長という(変な?)体制だったのですが、このセクハラ上司たちは二人ともその部長です。一方、当時の私はその部長たちのすぐ下の役職でした(社歴約7年)。

f:id:shigo45:20160225020308j:plain
Photo credit: MartialArtsNomad.com via VisualHunt.com / CC BY

グラキャニ親父との会話

この会社は一応全国にいくつも事業所があり、全国を大きく7つの地域に分けて各地域を統括する部長を置いていました。ここでお話するこのエロ親父は、そのうちの一地方を統括するA部長です。社歴は35年ぐらい。創業メンバーです。

この人と会うのは年に数回ある会議の場。このA部長、何度か見た印象では、仕事に厳しく、部下に一喝が効くようなタイプ。顔に深い皺が刻まれています。グランドキャニオンみたい(略してグラキャニ)。

昼間はまったく問題ないのですが、夜の懇親会になり、お酒が進んでくる2次会ぐらいになるとヤバくなってきます(社長がいない時に限る)。女性社員がいても、○○○○(自粛)とか△△△(自粛)とか平気で言いまくっています。

それだけならいいんですが(良くはない)、もっと酔いがまわってくると、女性社員の横に座ろうとします。そして触ろうとするんです(実際に触ったところは見たことはない…)。

同席している女性たちも一定の役職以上で年齢もそこそこなのですが、A部長は部長の中でも最上席なので、嫌がりながらもなかなか本気で怒れません。

いつもはA部長の扱いに慣れている直属の部下たちが、うまくいなしてトラブルにならないようにしてくれていたようですが、この日は何故かかかわり合いになりたくない風情。昼間出た人事絡みの話の影響かも知れません。それに、間に入っちゃうと、今度はその人が捕まってグダグダ長い話に付き合わされてしまうんですよね。

次第に目に余る感じになってきました。とある女性社員(社歴15年)の横に座って今にもお尻を触りそうな感じで密着しようとしています。女性社員はズリズリと離れていますが、ジリジリと追いかけていきます。もう、絵に描いたようなセクハラっぷりで、言葉は変態、動作も変態、ひどいです。

あーあ、俺だって久しぶりに会った人と話してたいんだけどなあ、なんて思いながらも仕方ない、と腹をくくります。女性社員とA部長の間に割って入って、

しごう 「A部長!なにやってんすか!俺と話してくださいよ!」

元気よく話しかけます。

A部長「おう!しごうか!俺はだな、今、☆ちゃんの○○○○(自粛)をだなぁ…」

しごう 「○○○○言うな!いや、A部長、俺と話してくださいよ。色々教えてください!」

A部長「お?そうか?そうだな、お前とじっくり話したことなかったな。よっしゃ、しごう!話そう!話すぞぅ!!」

気をそらすことに成功。なんだチョロい。女性社員が手を合わせながらそっと席を離れます。

A部長が「話そう」と言ったところで、ひどい酔っぱらいだし、まともな話なんかできません。どうせ超絶興味を持てない話しそうな予感もします。仕方ない、私の夜は3次会までおあずけです。

A部長「おし!しごう。俺がどれくらい大物と付き合いがあるか教えてやろう!」

しごう「はい。教えてください!」
(まったく興味ない。でもワクワクしたフリ。)

A部長「おらぁ、名刺を見せてやるぞ!ほらこれはあのA社の常務だぞ!それからこれはあのB社の社長、ほんでもってこれが…」

しごう「へえ。」
(え?名刺の列挙かよ?知らんがな…。)

A部長「…それからこれがS社の………ん?おいっ!しごう!聞いてんのか!聞け!どうだ、すごいだろう。」

しごう 「いやあ、名刺を見せられても…。」

A部長「なぁにぃ?俺はなあ、こういう人たちとだなあ、つきあってだなあ、向こうも俺を…うんたらかんたら…」

しごう「……。」
(ダメだ。退屈すぎる、耐えられない。)

A部長「ほんでこれがY社の…」

しごう「大したことないっすね!」 (もういいや、言っちまえ。)

A部長「ん?」

しごう「どいつもこいつも大したことないっつってんですよ。」

A部長「へ?ん?んんんん!!!」
(グランドキャニオン顔が私を凝視。)

やべえな、やっぱ怒ったか…と思いましたが…

A部長「そうか!大したことないか。そうかそうか。がっはっは。おう、じゃあ誰だったら大したことあるんだ?!」

(お!怒ってない!)

しごう「んー、誰も。だって誰と知り合いかってことは、部長の価値と関係ないっしょ。」

A部長「おお!おぅおぅおぅ!そうだな、しごう!良く言った!おまえは見込みがあるあると前から思っとったんだ。」

しごう「あざっす!」

A部長「うん……俺はな、この会社の創業期以来な…」

(あっぶねぇーー。ふぅ。でもまた長い話始まっちまった…。)

A部長「俺は、この会社がな、大変な時期も社長に信頼してもらってだな、会社のためにだな、うんたらかんたら……頑張ってきたんだぞ。この会社の土台は全部俺が作ったようなもんだ……本当に頑張った。今この会社がこうやっていい会社になったのは俺が頑張ってだな……本当に頑張った!」

(ウッざ。自画自賛モードかよ…。お前が全部なんか作れねえだろ。何がいい会社だよ。腹立ってきた、言ったれ。)

しごう「足りねえよ。」

A部長「ん?」

しごう「全然足りねえんだよ。」

A部長「んんんんんん??」

しごう「だからぁ、部長の頑張りが全然足りねえっつってんだよ。」

A部長「なあぁぁにいぃぃぃぃぃ????!」

しごう「だいたいさぁ、あんたがそんなに頑張ったんなら、なんでこの会社が今みてえにクソになってんだよ。現場の職員は働きがい感じれてんのかよ?苦しんでんじゃねえのかよ?給与はどうだよ。どんだけ内部留保ためてんだよ。どんだけ配当しまくってんだよ。知ってんだろうが?労働環境はどうだよ。サービス残業はどうだよ?なんだよあの人事考課の表はよお。どうやって部下に説明すんだよ。あんただってわかってんじゃねえのかよ?なんでそれなりの人材がいるのに売り上げもっと上がらねえんだよ。いい奴がなんで辞めてくんだよ?俺がゴチャゴチャ言って社長に殴られてんのも全部知ってんだろうが?あんた社長の次だろうよ。なんで社長と談判しねえんだよ。昼間社長に米つきバッタみてえにヘコヘコして夜は女のケツ追いかけてんのかよ。それが頑張りってか?あ?あんたがあっち側なのはわかってるよ。そんでもあんたが頑張ってくれんじゃねえかって思ってる奴だっているだろうよ。あんたんとこのあいつらだって頑張ってんじゃねえか。なのにあんたの頑張りってこんなもんか?おい!A部長!A部長よぉ!」

(あちゃぁ、やっちまった……。なんかベラベラ出てきちゃったぞ。言い切るまで止まらなかった…。俺、酒が回ってんのか?オッサンをいなすだけのつもりだったのに熱くなりすぎた。やべえ、さすがにやっべえぞ…。)

A部長「………」
(黙って前よりも深く刻まれたグランドキャニオンがこっちを見る。)

(やばい、黙ったぞ…ダメだ、こりゃダメだ…)

A部長「しごう。」

しごう「はひ…。」

しごう「お前の言うことは正しい!よう言った!うん、よう言ったぞ!うん。そうだな。そうだ。やっぱりお前は見込みのあるやつだ!お前よう言った!言ったぞう!」

しごう「あざっす…。」
(ひえー、ギリセーフだったぁ!ふぅ、あっぶねえ。)

A部長「でも俺の時代は終わった、これからはお前らがだな…」

(え?やっぱ頑張らねえの?まだ定年まで数年あるだろ?勝手に時代終わらせんなよ。もうご隠居モードかよ。くっそ。でも、まあいいや、セーフだったからいいやいいや。)

その後、部長はしばらく動きを止めて急に無口になってしまいました。ちょっと言い過ぎちゃったのかなあ、なんて心配して覗き込んだら、オッサン寝てました。これにて本日のセクハラ防止活動は終了。

翌朝会ったA部長は、私に普通に接してくれて、昨夜のことは忘れているように見えましたが、別れの挨拶の時、

「しごう、俺はお前に期待しとる!離れててもいつも見てるぞ。」

と言ってくれました。

何となくわかっていましたが、A部長、悪い人ではなかったんですよね(社長の前ではからっきしでしたが)。私のああいう発言を怒らず聞いてくれたのも、酔っ払っていたからだけではないと思います。

ただ、あまりにも酔ったときのセクハラが!これだけでクビに値します。少なくとも会社の人間と飲まなければいいのにと思っていました。

ちなみにその後、私のことは本当に応援してくれました。ただ、A部長が社長と談判したことはなかったようです。仕方ないことです。

豹変紳士にマウントポジション

もう一人のセクハラ上司は、グループ会社のB部長。社歴は約20年。同じ社長の下、社長直下の役職です。

別会社なので、取引関係はあるものの、一緒に仕事をするという感じではありません。ただある年、私の管轄の事業所と同じビルに引っ越してきました。

B部長、普段は腰が低く、物腰もやわらかい紳士、どちらかというとおとなしいといった感じでした。この関連会社は社員数があまり多くなかったので、こちらの事業所と併せて忘年会をやろうという提案があり、私も快諾しました。

一次会は良かったんです。まあ、あの紳士然とした雰囲気からは想像できないぐらいはじけてる感じはしましたが。私はB部長と飲むのは初めてだったのですが、社歴の古い人から、「あの人飲むとすごいよ。」という話だけ聞いていたので、ああこういうことか、と思っていました。

二次会はカラオケになりました。一次会で帰った人たちを除き、20名ぐらいいたでしょうか。参加者の中には若い女性社員も多くいます。

参加者の中でB部長が最上席ですので、最初にマイクを握らせたのですが、いきなり椅子の上に立って激しく腰を振って歌い出しました。卑猥な動きです。それくらいはいいのですが、ちょっと悪い予感がしました。

歌い終わったB部長は、しばらく他の社員の歌に手拍子をしたり、腰を振ったりして、まわりの社員にぶつかりまくり、特に女性にわざとぶつかっている気もして、私の警戒レベルはかなり上がっていたのですが、その時はみんな笑っており、盛り上げていると言えなくもない感じでした。

しかし、しばらくすると狭い部屋の中で人を押しのけて移動しはじめ、若い女性社員の横に座りました。

まずいな…。と思いました。案の定、女性社員の方に身体を寄せます。女性社員はすぐに困り顔に。

急いで私も部下達を押しのけて、部長と女性社員の間に割って入ります。

しごう「B部長!俺と飲みましょうよ。」

B部長「やだよぅ。しごう、顔こわいもん。女の子と飲みたいの!」

しごう「何言ってるんすか、こわくねえじゃん。ほら(ニコっ)ね。俺と飲も!ね!」

B部長「なんだよぅ、キモいよぅ、やだよぅ、こんな顔とチューできないじゃんか。お・ん・な・の・こ と飲みたいのぉぉぉ!」

しごう「飲むだけならいいけど、タッチしそうじゃないっすか。」

B部長「しないよぉ。するわけないじゃん!」

しごう「うそつけ、あきらかにしそうだっただろうが。」

B部長「しーてーもーいいじゃん!ジャマすんな、しごう!!ねえ☆☆ちゃん、ねーーーーー」

と言った次の瞬間、今度は逆側の人に覆い被さり、その向こうにいる女性社員の方に身を乗り出して、その女性の頭あたりにしがみつこうとします。

私は思わずB部長のベルトに手をかけて引っ張り、制止しました。するとB部長は駄々をこねるように身体を激しく揺すり、肘が私の胸に激しくぶつかりました。クソ痛いです。

ぷっちーん。切れました。もう上司じゃありません。

B部長のベルトにかけた手を思いっきり引き上げ、髪の毛を掴み、持ち上げた上でソファに叩きつけました。B部長が抵抗して暴れるので、うつぶせにして上に腰をかけて動けなくしました。 *1

B部長「うぐっ、ぐぅぅぅ…てめえ!しごう!おまっ…ぐぅぅ、やめろ!なにしてんだ!」

しごう「うるせえなクソ野郎。そこで寝てろや。」

B部長「うぐ、おまえ、わかってんのか!やめろ!こんなことして!おい!」

その後約20分ぐらいカラオケをやっていたと思います。B部長を叩きつけた時も、私の顔は笑っていたので、他の社員たち(被害に遭いそうだった人を除く)もちょっと過激な悪ふざけか何かと思ったのしょう。「大丈夫なんですか?」と聞く人もいるものの「私が大丈夫だよん」と笑って返しているうちに、カラオケは楽しく過ぎていきました。

実際には最初の10分ぐらい、部長は私のケツの下でかなりの力で抵抗していました。その後「わかった、もうわかったから起こして…。」とちいさな声で言っていました。でも無視してプラス10分尻に敷いていました。

カラオケ店を出るとき、部長はすっかり神妙になっていましたが、皆で路上で解散のあいさつをしている時、私のところに来て、小さな声で、

B部長「しごう、わかってんだろうな。おまえ、俺の方が上だぞ。わかってんのか。あんなことして済むとおもってんのか?明日からどうすんだ?話があるからこい。」

しごう「は?俺帰りますわ。部長がピチピチ暴れてくれたから疲れました。」

B部長「いいから来い!来なかったらお前絶対…」

しごう「ああん?来なかったらなんだっつんだよ、テメエ。文句があんならお前の大好きな社長にでも泣きつけや。あっちいけ、シッシッ!」

そう言いつつも、私もサラリーマンなので、あーあ、という気持ちはありました。明日以降何かあるかもなあ、お上がクソだから、日頃手揉みしてるB部長が守られるのかもなあと。

でも、帰りの電車の中で部下と楽しくふざけているうちに「まあ、いっか。」と思うようになりその夜はぐっすり寝ました。

翌日、会社でB部長と会いました。挨拶だけしました。向こうも小さく挨拶を返しました。

その後B部長がこの件で何かアクションした様子はありませんでした。

関連会社の女性社員(友達)によると、少人数の会社なのでB部長に苦言を言う人がほとんどおらず、飲み会では前からひどかったそうです。

それ以降、合同の飲み会は二度と開かれませんでした。また、B部長はあまり飲み会に積極的でなくなり、飲んでも一次会で帰るのがほとんどになったそうです。友達は喜んでました。

まとめ?

まとめるような話じゃありませんが。

私の言動には、決して褒められたものじゃない行動があるのは自覚しています。特にB部長へは結構な…。まあ、やり過ぎた感はあり反省しています(ちょっとだけ)。

ただ、上層部が信用できず、パワハラ、労基法違反なども散発して放置されている社内では、自浄作用なんて一切働かず、こういうちょっとしたいざこざでも、レギュラーな処理なんてないわけです。あるのは、社長にすり寄っている人にチクられた(内容はほぼ虚偽)人が、他の理由をつけて処分されるパターン。だから、なんとか対症療法で被害を防ごうとします。モグラ叩きなのはわかってるんですが。

ここに書くのも憚られるようなことも多々あり、仕事とも言えないようなゴタゴタにパワーを使わされることもしばしば。

こんなレベルの会社も実際にはたくさんあるだろうし、そこで働く人たちは人知れず苦労していることも多いのではないかなあ、と思ったりします。

私はこの会社では中間管理職で、非力ながら状況を変えようと行動しては、お上から思い切りぶん殴られる *2 の連続だったのでした。

でも、同僚に「渾身のパンチを食らったな」と言われてからも、その後5年間会社で楽しく働きましたし、何よりも部下に恵まれて楽しいサラリーマン生活でした。

ちなみにこの会社では、私が退職する少し前に、セクハラ防止規定が導入されました。それが実効性をもったかどうかは辞めたのでわかりません。


なお、この話は多少のアレンジはありますが実話です。


This is a post from 45 For Trash

*1:相手がうつ伏せなので正確にはマウントポジションではない、ってどうでもいい。

*2:比喩です。実際は人事とか、給与とかでの不利益。

POLICY :1. このサイトへのリンクは自由です。 2. できるだけ誤りのないように書いているつもりですが、当サイトに掲載する情報の正確性は保証できません。また掲載している情報は執筆日現在の情報です。 3. 当サイト、当サイトリンク先、広告リンク先の利用によって生じたいかなる損害についても一切の責任を負いません。 4. 当サイトはGoogleアドセンス、Amazonアソシエイト、その他アフィリエイトの広告を掲載している場合があります。 5. 当サイトご利用の場合は上記の事項に同意したものとみなします。