ご無沙汰しております。またまた放置状態になっておりました。時間がないだけでなく、心に余裕がないとブログが書けない性質なんでしょうね。はてブも含めすべて休止状態でした。そんな中、はてなブログProの更新がやってきましたが、とりあえず再び2年更新。気楽にどうでもいいことなどを書いていければと思っています。
最近は新しい仕事を追加で始めることになり、そのためのサイト作成にいそしんでおりました。サイトアップして仕事納めです。予算を考えると外注で満足できるサイトには至らないだろうということで自前で作ることにしましたが、やっぱり面倒くさい。最近はメンテばかりだったので色々忘れていることもあり、他の仕事をやりながら約3週間はかかりました。結局コンテンツ作成までほぼ100%自分でやる羽目になったし。
そこで、久々の投稿の肩慣らしとして、今日はワードプレスのプラグインについて自分向けの備忘録として記事にします。取り立てて特別な機能(カート機能とか商品検索機能とか予約機能とか)が不要な小規模企業サイトを作成する場合、この程度のプラグインでなんとかなるのではないかと思います。もちろん、多くのものはプラグインなしでも実現できますが、簡単に作るならという話です。
はてなではニーズのない記事でしょうから、大ざっぱな内容です。定番のプラグインも多いのでWordPress初心者向けの記事ですね。なお、プラグインの分類は我流です。
ここに挙げたプラグインは公式ディレクトリにあるものばかりです。また、JP MarkdownとMW WP Formを除き現在もバージョンアップが行われているものですが、一部はまだ最新バージョンのワードプレスとの互換性が確認されていないものもあります。問題なく動いていますけどね(2017.12.29現在)。
(尚、後日HTTPS化とはてなブログとWordPressについて記事を書きました。よろしければどうぞ。はてなブログのHTTPS化は気長に待とう。SEO目的でのWordPressへの移行はちょっと…。 - 45 For Trash)
テーマ関係
Child Theme Configurator(役立ち度 ★★★ 必須度★)
これまでWordPressでサイト作成する場合は、基本的に最新のデフォルトテーマをベースにして大幅に手を入れていましたが、今回は時間の関係ですでにさまざまな調整がされているテーマを選びました。それでもstyle.cssをはじめ、いくつかのファイルには手を加える必要があります。
テーマ本体のファイルを改変してしまうと、テーマのバージョンアップをするとそれまでの編集内容が上書きされて失われてしまいます。そこで、テーマのカスタマイズは「子テーマ」を作って行います。子テーマを作成しておけば、テーマ本体をバージョンアップしても編集内容が上書きされることはありませんし、手を加える部分だけが書かれたファイルを見れば良いので楽です。
子テーマは手動で作ることももちろんできますが、少しでも手間を節約するためにプラグインを使うのが吉です。子テーマを作ってしまえばプラグインを外しても大丈夫ですし。
中でもChild Theme Configuratorは、テーマの中の1つ1つのファイルを子テーマの方に組み入れていくことが可能なので、style.css 以外にも、functions.phpやfooter.phpなど、テーマファイルのうち子テーマで扱いたいものが増えたときに便利です。必要なときに追加でファイルを加えていくがすごく簡単なところが気に入りました。
ja.wordpress.orgのプラグインサイト:Child Theme Configurator | WordPress.org
テーマ選びについて
なお、サイトを短時間で作るならテーマ選びが結構重要だと思います。私は基本的にデフォルトテーマのtwentyシリーズをベースにカスタマイズすることにしてきました。デフォルトテーマであれば、ワードプレスの更新に合わせてテーマも更新されるのが確実なので安心ですし、構造もわかりやすくなっている分カスタマイズの幅も広いと感じるからです。
ただ、今回は非常に急いでおり、コンテンツの大部分を自分で作成する必要があったため、楽をするために比較的完成度の高いテーマを使いました。その際の重要な選択基準は、次の通りです。
- 公式ディレクトリで公開されているテーマであること、
- しばらくは更新が続きそうであること(テーマのホームページからなんとなく看取)。
- 自分にとって必要な機能がある程度そろっており、一方で不必要な機能がほとんどないこと。
- 利用者が比較的多くいること。
- レスポンシブかつ初期状態でスマホ表示にも最適化されている(と感じること)。
なお、テーマを選ぶ際なんとなく外観に目がいきがちですが、それはCSSで簡単に変えられます。見た目よりも機能を重視して選んだ方が良いと思います。それが結構面倒くさいのですが。
投稿支援
TinyMCE Advanced(お役立ち度 ★★★ 必要度★★★)
機能がしょぼくて使いにくいWordPressのビジュアルエディターの機能を拡張できる定番のプラグインです。
自分の良く使うボタンを追加し、使わないボタンを削除できるので、すっきりと使いやすいビジュアルエディタ―になります。個人的には最近あまりビジュアルエディタ―を使わないのですが、とりあえず入れておけ、というやつです。
ja.wordpress.orgのプラグインサイト:TinyMCE Advanced | WordPress.org
Duplicate Post(お役立ち度★★★★ 必要度★★★)
既にある投稿やページを複製できるプラグインです。
似たような投稿・ページをたくさん作りたいときに役立ちます。プラグインを入れると投稿・ページの編集画面や一覧ページに「新規下書きとして複製」などの選択肢が追加され、デフォルトでついている機能のように使えます。これも定番のプラグインでしょう。
ja.wordpress.orgのプラグインサイト:Duplicate Post | WordPress.org
AddQuicktag(お役立ち度★★ 必要度★)
よく使うタグを、ビジュアルエディタ―やHTML画面にボタンとして追加できるプラグインです。
標準にないタグを追加するときに役立ちます。私はマーカーペンのアンダーラインなど数個しか使っていませんが、それでも投稿の際は結構楽に感じます。
ja.wordpress.orgのプラグインサイト:AddQuicktag | WordPress.org
Easy Table of Contents(お役立ち度 ★★★★ 必要度★★★★)
投稿やページに自動的に目次を追加するプラグインです。
目次を追加するプラグインは多々ありますが、機能・デザインの調整ともに過不足のないちょうどよいプラグインだと感じます。特に、デフォルトで目次を自動追加するようにしていても、個別の投稿やページの編集画面で目次を表示させない設定もできる点が気に入りました。逆に、デフォルトでは目次を追加しないけれど、個別に目次を追加するというようなことも、編集画面内のチェックひとつで実現できます。ショートコードなどを本文に書く必要もありません。
ja.wordpress.orgのプラグインサイト:Easy Table of Contents | WordPress.org
JP Markdown(お役立ち度★★★ 必要度★★)
WordPressでMarkdown記法が使えるようになるプラグインです。
Markdown記法は覚えるのも簡単で、一度覚えると記事作成がはかどります。有名で人気のプラグインJetpack by WordPress.comでもMarkdown記法を使えるようにできますが、私が使う予定のない機能が多すぎるプラグインなので入れていません。シンプルにMarkdownが使えればOKということでJP Markdownを選びました(1年ぐらい前に更新がとまっていますがそんなに問題はなさそうだという自己判断です。もしご自身で使う場合は更新がとまっていることのリスクをご自身で考慮してください。)。
WordPressでは常にMarkdownを使っているわけではないのですが、たとえば脚注を入れるときだけMarkdown記法を使うなども可能なので重宝しています。
ja.wordpress.orgのプラグインサイト:JP Markdown | WordPress.org
TablePress(お役立ち度★★★ 必要度★)
簡単にテーブル(表)を作成できるプラグインです。
以前はWordPressのビジュアルエディタで表を作成するのは難しかったため(私だけかもしれない)、以前から使っているプラグインです。直感的に使えるのがこのプラグインよいところです。
もっとも、今のWordPressではデフォルトのビジュアルエディタでも表作成は比較的簡単になりましたので、プラグインは必要ないかもしれません。
ja.wordpress.orgのプラグインサイト:TablePress | WordPress.org
Ultimate FAQ(お役立ち度★★★★★ 必要度★★★)
簡単にFAQ(よくある質問)を作れるプラグインです。
これまでのサイトでもFAQは作っており、普通に回答ページへのリンクを並べたり、ショートコードを使って「質問を押すと回答が開く」アコーディオン形式にしたりしていました。ただ、今回はFAQの項目が非常に多く、後日項目を追加して並べ替えを頻繁にしそうだったのでプラグインを使いました。
Ultimate FAQは、質問と回答1組につき1つのカスタム投稿タイプを使う方式のプラグインで、各質問ごとに1つのショートコードが割り当てられます。そのショートコードをページなどに貼り付けて使います。FAQのカテゴリ分け、FAQごとのPVカウントもできます(個人的には要らないけど)。ウィジェットへのFAQ表示も簡単です。
より機能の充実した有料版もありますが、無料でも十分使えます。
ja.wordpress.orgのプラグインサイト:Ultimate FAQ | WordPress.org
サイト機能追加・レイアウト調整
MW WP Form(お役立ち度★★★★★ 必要度★★★★★)
お問い合わせフォームを作成するためのプラグインです。
WordPressのお問い合わせフォームといえばContact Form 7が有名で、私も色々なサイトで使っているのですが、「入力→確認→送信(修正)→完了ページ」という流れを作るにはいまひとつです。Contact Form 7 add confirmというプラグインを追加すれば確認ページを出すことは可能なのですが、ユーザーから見るとちょっとわかりにくい感じにしかなりません(私のレベルでは)。
今回のサイトでは重要なフォームを多数使うので色々探してみました。その中で「入力→確認→送信(修正)→完了」をイメージ通りに実現できたのがMW WP Formでした。画面遷移時のスクロールの設定など細かい点にも配慮されており、ニーズにぴったりです。デザインを自分で調整すれば個人的にはほぼ完璧かと。また、管理画面上でフォームごとの問合せデータ閲覧できる機能があるのも安心感があります。
(8ヶ月ぐらい前から更新がとまっていますがそんなに問題はなさそうだという自己判断です(本当は更新して欲しい)。もしご自身で使う場合は更新がとまっていることのリスクをご自身で考慮してください。)
◎追記:2018.7下旬にMW WP Formの更新を確認しました。これで安心ですね。よかった!これで安心して推奨できるということで、紹介記事を書きました。
ja.wordpress.orgのプラグインサイト:MW WP Form | WordPress.org
Custom Taxonomy Order NE(お役立ち度★★★ 必要度★★)
カテゴリーやらタグやらの並べ替えをドラッグ&ドロップで簡単に行えるようになるプラグインです。
かつてはCategory Orderというプラグインが有名でしたが、かなり前に更新が停止されているため多くの人が他のプラグインを利用しているだろうと思います。あまり比較はしていませんが、このCustom Taxonomy Order NEは必要十分という感じで使いやすいです。
ja.wordpress.orgのプラグインサイト:Custom Taxonomy Order NE | WordPress.org
Edit Author Slug(お役立ち度★★★ 必要度★★★)
WordPressにログインするときに使用するユーザー名を外部から見えなくするためのプラグインです。
WordPressではプラウザのアドレス欄に「サイトのURL/?author=1」(=1を2,3,4…としていけばいつか行き当たる)と入れれば、ログインユーザー名が表示される仕様になっています。だからといってセキュリティ上の問題があるとはいえませんが、ちょっと気持ち悪いのでこのプラグインを使ってauthor slugを書き換えます。
ja.wordpress.orgのプラグインサイト:Edit Author Slug | WordPress.org
Simple Author Box(お役立ち度★★ 必要度★)
記事下に著者情報を簡単に表示できるプラグインです。
今回のサイト内の記事には複数の投稿者がおり、それぞれの投稿者を「売る」という面もあるので設定しました。
ja.wordpress.orgのプラグインサイト:Simple Author Box | WordPress.org
Simple Sitemap(お役立ち度★★★ 必要度★)
HTMLサイトマップ(サイト訪問者に見えるサイトマップ)を簡単に表示できるプラグインです。
かつてはPS Auto Sitemapというプラグインが人気でしたが、2年ぐらい前に更新を止めてしまっています。もっとも、HTMLサイトマップのページはサイト作成上必須ではないでしょう。今回のサイトでも別にHTMLサイトマップのページを目立たせてはいませんが、とりあえず作っとこうという感じです。というか、個人的にサイトマップを見ると本当に地図を手にしたような気分になれるので好きなのです(笑)。細かい設定は不要なのでSimple Sitemapはちょうどよい感じでした。
ja.wordpress.orgのプラグインサイト:Simple Sitemap – Create a Responsive HTML Sitemap | WordPress.org
WPFront Scroll Top(お役立ち度★★ 必要度★)
ページをスクロールしていったときに、「ページの先頭に戻る(back to top)」のボタンを表示させるプラグインです。
あってもなくても良い感じではあります。ただ、今回のサイトではボリュームが大きい縦長のページも多いのでユーザビリティ向上のために設定しました。本当に役に立つのかは不明です。
WPFront Scroll Topでは、ボタンにテキストを設定することもできますし、あらかじめ用意されているいくつかの画像からボタンのデザインを選ぶこともできます。その他細かい設定も可能です。
ja.wordpress.orgのプラグインサイト:WPFront Scroll Top | WordPress.org
AddToAny Share Buttons(お役立ち度★★★ 必要度★★)
各種SNSのシェアボタンやフォローボタンを簡単に設置できるプラグインです。
TwitterやFacebookでの共有やフォローをしてもらうために記事下やサイドバーなどにボタンを設置します。普段はコードを書いたり画像を用意したりして設置していましたが、今回はまだSNSの使用方法が定まっておらず後で変更が入りそうなので、時間節約のためにこちらを使いました。簡単です。
ja.wordpress.orgのプラグインサイト:AddToAny Share Buttons | WordPress.org
スパム対策
Akismet Anti-Spam(お役立ち度★★★★★ 必要度★★★★★)
コメントスパムを防ぐプラグインです。
おそらくWordPressユーザーのほとんどが使用していると思われるプラグインで紹介する必要もないでしょう。WordPressでサイトを運営していると恐ろしい数のコメントスパムがきます。月に万単位のスパムが来るのも珍しくありません。しかし、Akismetを入れておけば放っておいてもスパムをどんどんはじいてくれます。しかも誤判定はほとんどありません。非常に優秀です。
ja.wordpress.orgのプラグインサイト:Akismet Anti-Spam | WordPress.org
SEO
Google XML Sitemaps(お役立ち度★★★★ 必要度★★★★)
XLMサイトマップの作成と通知を自動的に行ってくれるプラグインです。これも定番ですね。
検索エンジンに素早くサイト更新を知らせるためには、GoogleのSearch Consoleでxmlサイトマップのアップロードを行いますが、いちいちこれを行うのは面倒です。Google XML Sitemapsプラグインを入れておけば、サイトを更新するたびにXMLサイトマップを自動生成し、Googleに通知してくれます。プラグイン名にGoogleとありますが、Bingにも通知してくれます。
ぶっちゃけ絶対なければいけないわけではないでしょうが、サイト作成直後に少しでも早くインデックスさせたいならあった方が良いでしょう。なお、Google Search ConsoleのFetch as GoogleでURLを送信するのもインデックスを早めます。
WordPressサイトのSEOに関しては、有名なプラグインがいくつかあり私も以前は使っていたのですが最近は使っていません。最近のWordPressテーマはSEOを考えて作られているものも多いため、それだけでも十分対策は可能だと感じるからです(テーマ選びに依存しますが)。効果の不透明な枝葉の部分にこだわるより、基本的なことだけ抑えておいてコンテンツで勝負した方が効果は高いと感じます。
ja.wordpress.orgのプラグインサイト:Google XML Sitemaps | WordPress.org
その他
WP Multibyte Patch(役立ち度★★★★★ 必要度★★★★★)
WordPressでマルチバイト文字を正しく扱うためにデフォルトで入っているプラグインです。
ja.wordpress.orgのプラグインサイト:WP Multibyte Patch | WordPress.org
まとめ
プラグインの良し悪しはニーズによるのでなんともいえませんが、ここに挙げたプラグインの中には少なくとも特に使いにくいものはないと思います。プラグイン選びに迷ったら一度使ってみてはどうでしょうか。
このブログの今後についてはまだわかりませんが、ちょびちょび更新しながらはてブも時々使っていきたいと思います。
追記:後日、はてなブログユーザーが今関心を持っているかも知れない内容の記事を書きました。
↓
www.shigo45.com
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