前回は戸惑った点ばかりを書きましたが、今回は、F-01Fを使い慣れた私がarrows NX F-02Hに機種変更して嬉しかった改善点や機能追加された点について書きます。
PREMIUM 4G
arrows NX F-02H特有の機能ではないけれど、最新機種であることの恩恵を感じられるPREMIUM 4G。これは明らかに速いです。
Wi-Fiのない場所でいつも動画を見るなんてことはないですが、例えば画像の多いサイトを開かなければならない時などは本当に恩恵を感じます。今のところほとんど待っている感じはしません。
最も恩恵を感じるのはマップを見る時。私は外出先でGoogle Mapを確認することがよくあるのですが、以前はマップ自体がロードされるまでにすごく待たされたり時には表示を諦めることさえありました。しかし、PREMIUM 4Gなのでしょう。まるでオフラインで保存していたかのようにマップが即座に表示されます。
この快適さを味わうとちょっと元には戻りたくない感じです。
※ ちなみに、Wi-FiについてもMU-MIMOで高速になるようですが、MU-MIMO対応ルータがないので体感できていません。
マルチコネクション
富士通のスマートフォンでF-02Gから搭載されているマルチコネクション。「マルチコネクション」という言葉がどこまでの内容を指しているのか、いまひとつ正確に理解しきれていないのですが、その核となるのは、
通信状況に応じてWi-Fiから3G/LTE回線に自動で切り替え。安定した通信をキープし、Web閲覧や動画視聴を快適なスピードを保ったまま楽しめます。
arrows NX F-02H 製品情報(高速通信) - スマートフォン - FMWORLD.NET(個人) : 富士通
という部分だと思います。
私の使用環境では、家や職場ではWi-Fiが安定しており、一方あまり外部のWi-Fiにつなぐことはしないので、いまのところ大きな恩恵は感じていません。ただ、実験的に死角のようになっていてWi-Fiが安定しない場所に行ってマルチコネクションにしてYoutubeを視聴してみたところ、全く途切れることなくまたWi-FiとLTEの切り替えを感じることもなく再生できました。
しかし、パケット上限のある契約の中で、あまり不用意にLTE回線で大きなデータを使ってしまうのは嫌なので、通常はマルチコネクション機能はOFFにしています。ここ一番というときにだけ使うという感じでしょうか。
ただ、マルチコネクションにしている場合、Wi-FIの通信状況が良ければWi-Fiを優先的に使い、Wi-Fiが弱い時にだけLTEで補完するようになっているそうなので、Wi-Fiが安定している場所で使う分にはパケット消費を気にする必要はあまりないのかも知れませんね。
マルチコネクションは基本的には安定通信の実現を目的に、Wi-Fiの状況が良ければWi-Fiを使い、通信状況が良くない時だけLTEで補完します。オンにしているからといってLTEをどんどん使ってしまうわけではないので、通信量を気にされるお客様でも心配はありません。
[「arrows NX F-02H」開発者インタビュー] 進化のポイントは突き抜けた機能と安定・安心・安全 - ケータイ Watch
高速ダウンロード
(注) 当初の記事では高速ダウンロードはマルチコネクションと別機能のように記載していましたが、マルチコネクションの一部という方が正確なようです。そのため一部表現を変更していますのでご了承ください(2016.1.7)。
一方、arrows NX F-02Hの謳う「高速ダウンロード」の恩恵も確かに感じます。複数のセッションで一気にダウンロードするんだそうですが、技術的なことは全くわからないものの、マルチコネクションをオンにするとこれまでより圧倒的に速く感じます。
例えばYoutubeの動画を視聴しようとするとき、今までは再生開始されるまでや途中で早送りするとき、再生まで数秒間、時には10秒以上待たされることがありましたが、ほぼ即座に再生開始されます。待たされる場合でも1,2秒ぐらい。これは環境により異なるでしょうが今までF-01Fで視聴していた時のどの環境下よりも数段速く感じます。
通知パネル
通知パネルに置ける設定項目の増加
arrows NX F-02HではF-01Fに比べて、通知パネルに表示される設定の項目の数が増加しました。
F-01通知パネルの設定項目は8項目。どの設定項目を置くかはカスタマイズできますが置けるのは8個だけです。
一方、arrows NX F-02Hの通知パネルに表示される設定項目は19項目。逆にカスタマイズはできませんがこれだけの項目に素早くアクセスできれば十分です。
通知パネルの動作
画像ではうまく説明できないのですが、例えば通知パネルに表示される受信メール。メールによってはアプリを開くまでもなく既読処理したい場合は結構あります。しかし、F-01Fでは通知をスライドさせると画面の下や他の通知に隠れてうまく操作できないことがよくありました。見ることは出来るんですけどね。結局既読処理したい場合はメールアプリを立ち上げることもしばしば。
これに対してarrows NX F-02Hでは、操作したい通知が他の通知と重ならず、自分の思い通りの画面中央で表示され、操作もちゃんと行えます。通知が多い場合でもひとつひとつしっかり確認でき、またスライド・タップしての処理がストレスなく行えます。
うーん…うまく説明できませんが、とにかく通知パネルの挙動が非常に扱いやすくなったということです。とてもよく使う部分なので、この部分のストレスがないのは嬉しい。
なぞってコピー
既に富士通の他の端末にも搭載されているようですが、この「なぞってコピー」は写真や画像内の文字をなぞるとOCR機能によってテキスト化され、他のアプリなどにテキストとして貼り付けることが出来るという機能です。
富士通のF-02Hの商品説明のページをお借りして説明します。
arrows NX F-02H - スマートフォン - FMWORLD.NET(個人) : 富士通
スライドインで「なぞってコピー」機能を出して選択。
コピーしたい部分をなぞる。ここでは画像化されている文字「充電完了」をなぞってみます。なぞっている部分が拡大されるので見やすいです。また、なぞり方が下手くそでも大体の場所をなぞれば勝手に補正してくれます。賢い。
手を離すと、なぞった部分「充電完了」の画像が、テキスト化されてコピーできるようになっています。コピーしたテキストの貼り付け先は下から選べます。画像では一部しか出ていませんが、様々なアプリから選べます。
この「なぞってコピー」はカメラを起動した状態でも発動できます。あらゆるものをテキスト化できるということ。すごいですね。(ただし、斜めになっているテキストの認識は苦手な模様。水平に写すようにすると良いようです。)
内臓アンテナ
arrows NX F-02Hには、フルセグ・ワンセグテレビ受信とFMトランスミッタ送信用の内臓アンテナが搭載されています。
F-01Fにもテレビ・FMトランスミッタは搭載されていたのですが、内蔵アンテナはなく、外付けのアンテナ付イヤホンケーブルを接続しないとまともにテレビは受信できませんでした。FMトランスミッタの送信もイマイチ。小さいものとはいえケーブルを持ち歩くのは負担です。実際必要な時に限って忘れたり。
その点、内臓アンテナがあればいつでも必要な時に受信・送信ができて使い勝手は大幅に向上します。
また、感度も非常に良いようで、多くの場所でテレビはフルセグ受信できますし、FMトランスミッタ使用時も雑音が入りにくくなりました。特にカーオーディオに外部入力のない(笑)私の環境ではなかなか使い勝手のある機能です。
手袋タッチ
手袋で延々と操作することはないでしょうが、ちょっと画面を確認したいという時にいちいち手袋を外すのは面倒。こういう機能があるだけでも、ああ進化したなあと実感します。
通話終了時の振動
すごく細かいところなのですが、通話を終了したこと、つまり電話が切れたことを、振動(バイブ)で知らせてくれる機能があります。
スマートフォンって、通話を終了しているつもりだったのにまだ繋がってたということってないですかね?切ったつもりでこちらの会話が聞こえてしまうというような。ガラケーは画面を閉じれば切れるとか、固定電話なら受話器を置けば切れますが、スマホは画面操作なので画面をキッチリ見ていないと、気づかずにまだ電話がつながっていたということがごく稀に起こります。
そういうことがないように私は今までアプリを入れていたのですが(https://play.google.com/store/apps/details?id=com.cn.cwd.callvibrate&hl=ja)、arrows NX F-02Hにはこの機能がデフォルトで搭載されています。もちろん不要なら設定で外すこともできます。
まとめ
あったらいいな、こうなったらいいな、と思うような機能がどんどんと搭載されてきて、快適さや便利さ、先進的な機能を体感できる端末だと思います。
非常に細かい部分も挙げましたが、機能を押し付けられるという感じではなく、ユーザーが日常的に気にしているような細かい部分にも配慮がされていると感じられ、仕事でも遊びでも使い勝手の良い道具になっていると思います。