45 For Trash

しごうするのか、されるのか。

教育の無償化拡充には憲法改正が必要だとする詐言。(追記あり)

2017年1月2日に召集された第193回国会における施政方針演説で、安倍首相は高校生への奨学給付金の拡充や返還不要、給付型の奨学金制度の新設、低所得者への幼児教育無償化等、教育における経済的負担軽減に言及しました。具体的な中身はまだわかりませんが、教育への経済的支援拡充の方向自体は大いに結構なことだと思います。

一方で、安倍首相、自民党は、改憲項目に「教育無償化」を含めることにしたという報道がなされています。

関係者によると、首相は会談で改憲項目案の一つとして教育無償化に言及。保岡氏に「『改憲したい』と言っている人たちとよく話し合い、連携してほしい」と述べたという。自民党は昨年12月8日の衆院憲法審査会幹事懇談会で8項目の「今後議論すべきテーマ」を示し、教育無償化も明記した。自民、維新両党の衆院憲法審メンバーによる非公式協議も始める構えだ。

「改憲項目「教育無償化」も…安倍首相が例示」
(2017年1月11日 毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20170111/k00/00m/010/117000c

首相の施政方針演説では、最後に憲法改正論議を深めていきたいという意欲は表明されていますが、上記の教育における経済的負担軽減に直接関連しての憲法改正への言及はありません。しかし、演説においても、教育の項目では「本年は、その憲法施行から七十年の節目であります」と憲法との関連を印象づける表現をしています。また上記報道にあるように、首相の指示により憲法審査会幹事懇談会の議論テーマに明記されていることからすれば、安倍首相及び政府自民党が、改憲項目として教育無償化を盛り込もうとしていることは明らかであろうと思います。

教育の無償化を拡充し、それを国の最高法規である憲法で規定すること自体は悪いことではありません。ただし、もし憲法改正が行われるとしたら、過去の自民党憲法改正草案を見るまでもなく決してこの教育の無償化だけが行われるわけではないことは明らかです。長年に渡り、憲法改正を目指してきた自民党や安倍首相は、これまで教育の無償化を憲法改正項目に入れてはいませんでした。にもかかわらず、ここに来てこの項目を追加し強調する意味はなんでしょうか

これを考えるために、そもそも現在実現されている義務教育の無償化の範囲を拡大することは、憲法の改正をしないとできないことなのかどうか、簡単に見てみたいと思います。

最初にことわっておくと、私は自民党草案にあるような憲法改正には反対ですが、このエントリーでその内容の検討を行うつもりはありません*1今回のエントリーで述べたいのは、憲法改正によらなければ教育の無償化拡充は実現不可能なのか、という点が中心です。

尚、次の目次で示す1.2.では法律の規定でこのように無償化が実現されていますよ、ということを馬鹿丁寧に説明している部分なので、お急ぎの方は3.4だけ読んで頂いても構わないと思います。あるいは太字部分を読むだけでも良いと思います。

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*1:主要な項目だけでも膨大になってしまうので。

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DHCやアパホテルに舐められる消費者。

東京MXテレビで放映された「沖縄ヘイト」とも言うべき番組「ニュース女子」のスポンサーで制作会社の親会社でもある株式会社DHC。グループ代表が著した南京大虐殺を否定する本をホテル客室に置いているホテル大手のアパグループ。両社とも、一部にはその行為を賞賛する意見があるもののそれは少数で、多くの場合批判的に語られ、また抗議が集まっているようです。

これらの問題について語るべきことは色々ありますが、今日は、これらの企業や企業代表者の行為と消費者の行動について少し書こうと思います。

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Photo credit: SarahDeer via Visualhunt / CC BY

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「ニュース女子」の東京MXテレビ、DHCとの取引状況及び大株主の状況

東京都のローカルテレビ局東京メトロポリタンテレビジョン(以下、東京MXテレビ)が、1月2日に放送した番組「ニュース女子」で沖縄米軍北部訓練場、高江の米軍ヘリパッド建設に反対する市民を「テロリスト」に例えたり、「組織に雇われている」「大多数の人は米軍基地に反対とは聞かない」、あるいは反対運動の背景に外国人や外国政府が関与しているかのような印象報道を行ったことが問題になっています。

これについて、あまり報道されていない(気がする)部分、番組スポンサーであり番組制作会社であるDHCシアターの親会社でもある株式会社ディーエイチシー(以下、DHC)と東京MXテレビの取引状況、及び東京MXテレビの大株主の状況について簡単に記事にしておこうと思います。

f:id:shigo45:20170121161536j:plain Photo credit: Dick Thomas Johnson via Visual hunt / CC BY

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[書評]絵本『えんとつ町のプペル』を虚心に読んだ感想(ネタバレあり)

今日は、にしのあきひろ(キングコング西野)著『えんとつ町のプペル』の感想です。

と言っても、私はこの絵本を読みはしたものの購入していません。購入していない本の書評を書くのは大変気が引けますが、現在、この絵本は西野さんご自身によって無料公開されていますので恐らくお許し頂けるのではないかと思います。

spotlight-media.jp

キングコング西野さんに関する話題はネットで少し目にしたことはありますが、個人的には特に関心がなく、またこの『えんとつ町のプペル』にも関心はありませんでした。ただ、昨日はてなブックマークでホッテントリ入りしていたので覗きに行ったら、つい最後まで読んでしまったので、西野さんに対する知識がほとんどないうちに、軽く感想を書くことにした次第です。

尚、これ以降は、あらすじ等ネタバレだらけですのでご注意ください。

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共謀罪(テロ等準備罪)法案が通常国会に提出される予定なので問題点を挙げていく。

政府が2017年1月20日に召集される通常国会に共謀罪(政府案は名称を改め「テロ等準備罪」とする予定)法案を提出予定です。もう少し正確に言うと、「テロ等準備罪(共謀罪)」を新設する組織犯罪処罰法改正案の提出です。

過去3回、多くの反対によって廃案になってきた共謀罪法案ですが、現在の情勢*1からすれば、安倍政権が相当な強気で法案可決を目指すことが予想され、今国会でが可決される可能性は濃厚です。また、マスコミ各社の報道も強い反対キャンペーンが展開される様子もなく、一部マスコミは積極的に法案可決を推進する立場です。

しかし、この法案が可決されれば、将来において日本社会のあり方を暗い方向へと変えた悪い意味でのエポックメイクであったと振り返られる可能性があると思われるほど、「テロ等準備罪(共謀罪)」法案は危険性を孕んだものだと私は考えています。そしてそれはどのような政治的立場に立つ人であっても警戒しなければならない重要な問題だとも思っています。

そこで今日は、この「テロ等準備罪(共謀罪)」法案を巡る論点・問題点について簡単に整理しておこうと思います。

尚、これから招集される通常国会への提出法案そのものは、まだ連立与党内部で調整中でその条文の文言等の詳細については把握できません。この記事ではまず、過去に提出された政府案(2005年10月(平成17年)第三次小泉内閣)とその後提出された与党再修正案(2006年5月)を前提に検討しますが、報道等によって与党による修正可能性のあるものは出来る限りその旨を盛り込んで書くことにし、今後国会会期中等に更新できる情報が出てきたら、明記の上追記していくこととします。

また、私は法律の専門家ではありません。よって、事実関係に誤りを見つけたり正当な指摘があれば後日明記の上訂正します。

長文です。ご注意ください。(太字部分だけ拾って読んでも意味はわかるかも知れません。)

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Photo credit: gruntzooki via Visualhunt / CC BY-SA

*1:
JNNの調査によると2017年1月における安倍内閣の支持率は67%、自民党支持率は38.7%。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2960678.htmlnews.tbs.co.jp

NHKの月例調査によると2017年1月における安倍内閣の支持率は55%、自民党支持率は38.3%。 www.nhk.or.jp

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[音楽]もう10年以上Sublime(サブライム)というバンドにはまっている。きっとこれから先も。

今日は私がもう10年以上繰り返し聞いているバンドSublime(サブライム)について。

1996年、フロントマンのブラッドリー・ノウェル( Bradley Nowell)が亡くなったことで突然バンド生命の終わりも迎えたSublimeですが、長い時を経てもなお多くのリスナーに愛されています。ただ、海外ではそれなりに(あくまでも「それなり」レベルだという気もする)知られている一方、日本での知名度はあまり高くない気がします。

そこで今日は「Sublimeを聴いてみて!」という想いを込めて紹介してみたいと思います。

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更新頻度と検索順位が無関係な実例。当ブログ開設1年、ブランク5か月、月間PV8万強、PV単価0.5円。

2015年12月13日に始めたこのブログ。気が付けば開設して1年を経過していました。年に1度くらいはPVなどの振り返りも良いかなと思って書いてみます。あまり細かく分析はできませんが、PV数や収益などについて多少なりとも誰かの参考になれば。

もともと、このブログは特にテーマを決めないでその時書きたいことを書くつもりで始めました。実際、どうでもいい散文から、政治・社会・哲学に関する自分の考え、あるいは商品紹介記事(アフィリエイト記事もそうでないものもあります)と、まさに書く内容はバラバラのまま過ぎました。

今後も続けていきたいので、年に1度ぐらいは推移を振り返って見ようと今日の記事です。

ただし現時点でのこのブログの特徴としては、

  1. 1年間のうち5か月間(それぞれ3ケ月、2ヶ月の空白)は更新のないブランク月があった。
  2. ブランク空け後も、更新頻度は非常に少ない。
  3. 利用しているのははてなブログPRO+独自ドメイン。
  4. 特にテーマを決めていない雑記プログ。

ということなのでそれを前提にご覧ください。

尚、数値などはブログ開設からの1年間(2015.12.13~2016.12.12)のもので書いています。

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